(四十万と書いてしじまと読むんですね、金沢市に四十万駅という駅もある様です)
四十万の女は仕事に生きる、という印象があります。緒花の母親しかり、祖母しかり。
孝ちゃんとのお別れの言葉を叫んで、此処で生きる、仕事に生きると決めた緒花が
とても印象的でありました。孝ちゃんは今後登場しないのかな?
いつか、また登場してくれたら嬉しいかも。
そういえば、この作品は夫婦の存在を仄めかしながら夫は描かれませんね。
意図的に父・夫という立場の人物を排除している様に思います。
その理由は一体何なのでしょうか?もし、父や夫が登場していたら
この作品の印象がどの様に変わったかを想像するとその答えが得られそうな気もします。
女将さんが、立場上どうしても女将として振る舞わなければならないジレンマを見事に
描いていましたね。長年離れて暮らしていた自分の娘が帰省してきたとなれば
嬉しいに決まっています。
板場という宿の中における聖域に頭を下げてまで立たせて貰い、
自分の娘の好物を食べさせてあげたいという母親の気持ちが 何とも心に響きます。
あくまで一人のお客様として、その人の為にあったサービスを行うという口実を
しているのが可笑しかったかな。
いつも冷静な女将がビンタをしたりと、女将から母親になっているのが
見ていて感じ取られましたね。女将さんの事をこんなに はしゃいじゃって可愛いなと思いました。
個人的に一番涙腺を刺激されたのは、母親を背負い軽く感じたという場面です。
自分が年齢を重ね大きくなり、その分着実に母親が死に向かい行くことを実感してしまう。
これは寂しいものですよね、幼い頃には山の様に目の前に立ちはだかる母が
大人になった今背負うと軽く感じてしまうのは何とも感慨深いものがあります。
親子3代にスポットを当てた回でしたが、代は年月と共に交代していきます。
脈々と流れるその気質と、少しずつ変わっていく四十万の女は まるでこの旅館の様でありました。
次回はふくやの娘さんの掘り下げ回となるのかな?
今まで、天然なのか、狙っているのか分からない行動をしていた彼女ですが
どんな考え・信念を持っているのか、非常に興味があります。
勿論、そのビキニ姿にも(以下略
大きな節目となった印象があるお話でしたが、今回も面白かったです。
そして 2クール作品だったんですね、知りませんでしたよ。
ということは、新しいOPやEDに次回あたり変わるのかな?
そのあたりも楽しみにしたいと思います。
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