さて、今回は凄く久しぶりに漫画の感想を書いてみたいと思いますよー。
え、何の漫画の感想を書くのか、ですって? それは「よつばと11巻」です。
はい、実は昨日新潟からの出張帰りに秋葉原に寄り購入しに行ってきました。
結果はツイッターでも呟きましたが、惨敗です。売っていませんでした。
当たり前ですね、26日発売なのに25日には店頭に並んでいませんよね。はぁー。
前日、新潟でたらふく飲みまくった日本酒がまだ残っていたのかもしれません。
折角なので、秋葉原に行った時の事を少し書いてみたいと思います。
私は秋葉原駅を降りてウキウキしながら、よつばと11巻を求め
競歩並みの早足でK-BOOKSに向かいました。
(ちなみにGETしたあかつきには スキップで家路につこうと決めていました)
途中メイドさんに呼び止められつつも、急いでいるんで失礼!シュタッと右手を挙げ
ジグザグと鋭角に曲がりながらようやく目的のK-BOOKSへ到着。ふぅー。
はやる心を鎮めるために敢えて遠回りの裏口から店内へ侵入。
萌王の今月号の表紙ロウきゅーぶ!の智花かぁ、可愛いなー、なんてことを思いながら
正面入口側の新刊コーナーへ華麗にターン!
そこに飛び込んだのはお待ちかねの!よつば・・・あ、あれ? 売ってない!
ないじゃない!?どこにもないじゃない! 売り切れ?嘘だ!相当の入荷量のはずだろ!
焦る、汗が出る、胸のビートを抑えるためにツイッターで皆に報告だ!(←謎の行動)
アニメイト・とらの穴にも行ってみる、やはり無い!
膝の力が抜けそうになる、はあはあしながら生まれたての仔鹿の様に膝が笑っている僕は
端から見たらさぞかし気持ち悪い存在なのだろうということをチラと思いながら
作り笑顔で店員さんに「あ、あのぅ よつばとの11巻は売り切れですか?」と聞いてみた。
「よつばとの11巻でしたら、明日販売となっておりますが」と店員さんが教えてくれた。イイ人だ。
「ありがとうごぁいます」ペコリ、若干噛んだが 感謝の気持ちは伝わったと思いたい。
トボトボと店を出て 皆にツイッターで報告「発売日明日みたい」と打ち込む。
サラリーマンたるもの どんな状況にあっても 報連相はしっかり、なのだ。
家につくと目をキラキラさせた息子と嫁が「出張お疲れ様〜!よつばと買って来てくれた?」と
駆け寄る、「ごめん、発売日明日だった・・・」「じゃあ、明日は皆でお買い物だー」と
逆に喜ばれて 良い家族を持ったなぁ、と幸せを噛みしめる。
そして、翌日無事に「よつばと11巻」をGET!!
最初に息子を膝にのせ、朗読をしてもらいつつ読み進める。
最初のエピソード「うどん」続いて「ピザ」を読み終え、疲れたのか
自分の部屋に息子は入ってしまった。暫くするとギャハハと笑い声が聞こえてきた。
それから嫁に本が渡ったらしく、こちらからも笑い声が聞こえてくる。
そしてとうとう私の元に「よつばと11巻」が廻ってきた。
というわけで、前置きが非常に長くなりましたがここから「よつばと11巻」の感想に
入りたいと思います。既読者の方向けの感想となっておりますので
予めご了承くださいませ。
では、始まり はじまりぃ〜!
■第70話「うどん」
職人気質のうどん屋さんの親父さんとよつばの会話の妙が光る良エピソード。
本質をえぐる子供ならではのストレートな質問に親父さんもタジタジだ。
何でうどんにしたの?と何故その職業についたのか、何故それをしているか問われたなら
我々はどの様に答えるだろうか?「うどんが好きだから」というおやじさんの答えはお見事!
「うどんが好きだから」明快、あまりに明快!この親父さんの作ったうどんが食べたくなった。
そういえば、語尾に「ぜ」を付けるのはどこの方言だろうか?讃岐うどんの発祥地だろうか。
語尾に「ぜ」と言えば ポケモンゲットだぜ!位しか思い浮かばない自分の知識の無さに身が震える。
最後のよつばのカッコいいという言葉に親父さんも厨房の中できっと照れていたでしょうね。
■第71話「ピザ」
子供の動きと言動を本当に良く見て描いているなー、と感心する。
電話がかかってきたときの反応、更に白眉なのはパソコンに向かう父の膝から
逆立ち状になったよつばの格好、うちの息子も同じようなことしてますw
さてさて、ピザをお待ちかねのよつばの行動が面白い。
ヤマト運輸の配達員のお兄さんは何故かガッカリされ、ピザ屋さんは大歓迎。
実に分かり易い、感情をそのまま表現出来るのは愛されている子供だと思う。
初めて見るピザに大はしゃぎのよつば、そして大人も大好きなピザ。
父親も思わず一緒にはしゃいでしまっていて微笑ましい。
この空気感、大好きだなー。人生を楽しむ、ということをこの人は分かっている気がする。
■第72話「しゃぼん玉」
いつもからかわれているせいか やんだを酷く警戒するよつば。
やんだから隠れたつもりの3人が面白すぎる!それじゃ、丸見えだよ。
特にジャンボの隠れ方が、シュール過ぎて笑い転げてしまった。
余りにあからさまなので、ここは隠れた方が良いと思ってしまったやんだの行動も
理解出来なくは無い。口では何だかんだ言ってもよつばと遊ぶために
しゃぼん玉の道具をあんなに買って来るなんてやんだはツンデレですね。
泣きながらしゃぼん玉で遊ぶよつばが可愛いな。
■第73話「くりひろい」
しまうー登場、ISEKIの帽子をかぶってジャージ姿とは女子高生とは思えない格好。
いつも思うのだけれども、よつばとでは実在の企業名がそのまま出てくる事が多い。
以前の自転車屋のエピソードでも実在のメーカー名が入った自転車が登場していた。
よつばとの様な漫画だったら企業サイドにとっては取り上げられたら嬉しいのだろうか。
それはそうと、栗拾いで はしゃぐ3人を見ていると心が和む。
「いたいー!」と涙顔のよつばが可愛いなぁ。
怒られたら謝る、嘘を吐いたら駄目、一見凄く良い事を言って良そうな気になるのも面白い。
■第74話「カメラ」
カメラで写真を撮る、よつばは これからどれだけの素敵なシーンに出逢えるのだろうか。
その一つ一つはきっと心の中に積もっていくのでしょうね、とありきたりのセリフで
締めるつもりもなく。父親はよつばに小さなカメラを与えた。
この意味をしっかり噛みしめておきたいと思う。よつばの見てきた風景、それを誰かに
将来見せる為とも思えてしまうのは私だけだろうか。
ファインダーを通して繋がる記憶の共有は果たして叶うのか。
因みによつばが貰ったカメラは作中にも表記があったがVistaQuest VQ-1015R2という機種。
どうやら実在する機種で 5000円程度で買える小さなトイデジタルカメラの様です。
そしてムンクの叫びを想起させるあの絵は 実は前巻の第67話「かでん」の中で
よつばがヘッドホンを耳につけ踊りまくっている姿を描いた際にも見られた表現手法だ。
もしかしたら67話の際にカメラを買ったのかもしれない。
よつばとは 基本的にはそれぞれのエピソードで完結していることが多く
単体でも充分面白いが、この様に細かいところで繋がっていることに
気が付いた時には ニヤニヤさせられるものがある。
■第75話「ともだち」
意外と怖がりなみうらの性格が良く出ていた。魚をさばく回で見せた臆病さは
ボーイッシュな見た目に反してとても魅力的に映る。
ジェラルミンを助ける為に5歳の女の子が犬に立ち向かうという勇気が
凄く良かった。あの場面で一体どれだけの子供がよつばの様な行動に出られるだろうか?
ジェラルミンが よつばにとって家族同然だというのが伝わってきた、
そして これが後の伏線として繋がるのは 上手い構成だと思った。
それほど大事にしていたジェラルミンがもう鳴かないということは、よつばにとって
とても悲しい出来事だと思う。乾燥機で廻されるジェラルミンがムンクの絵の様な
表現になっていたのは前回の父ちゃんがお化けのような顔で
ぶれぶれに写っていたのと同じで この手法は上手いなと感心させられる。
■第76話「・・・・・・」
よつばを囲む皆の温かさが伝わってくるエピソード。
朝からジェラルミンが心配で家に侵入。まだ、直っていないと分かると
ガッカリした様子でよつばは階段を下りてくる。
そこに登場した風花の行動には泣ける、笑ってごらんと言われても
よつばはどんな顔をしたらいいのか分からなかったんだろうね。
そういえば、私も昔知り合いの女の子が猫がいなくなったと落ち込んでいた時に
四つん這いになり「僕、猫だよ、にゃー」と猫の代わりを演じた覚えがあるなー。
そのときは、ぷぷっ!とその子は笑いながら私のお腹に蹴りを入れてきましたが・・・。
あさぎのお蔭で治ったジェラルミンの「めー」という声によつばは大喜び。
こちらまで嬉しくなる良い笑顔でした。
飛び跳ねて喜んでいる絵がとても良いですね!
という訳で、実際に読みながら 1話づつ感想を書いてみました。
また、気が向いたらアニメ以外の感想も書いてみたいと思いますよ。
ではでは、今回も面白かったなー よつばと。心が和むなぁ。
あ、そういえば ひめくりカレンダー買おうか 悩むわぁー。
サラリーマン オタク 日記 TOP
いつも応援ありがとうございます!拍手頂けるとヤル気が出ます♪