このアニメに心から敬意を表したい。
こんなに化物語って凄かったのか?
久しぶりに見ると圧倒的な描写ですね。
演劇・実写映画においてはある意味 表現方法に
制限がかかってしまう、その壁を見事打ち砕き
こんなことお前には出来ないだろう、と圧倒的な描写を
我々の前に見せつけてくれました。
アニメでしか出来得ない描写をこれでもかと視聴者に叩きつけてくる。
なんというカタルシス、アニメを新しいステージに引き上げてくれた
実験的な作品だった様に思います。
さて、化物語の原作ファンである私にとってこの作品には
非常に期待を寄せていました。
登場人物が非常に魅力的、言葉遊び、会話の妙に一気に引き込まれ
西尾維新の凄さを改めて思い知らされた作品でしたね。
アニメ版では一部カットされていた会話もあり少し残念でしたが
それでも 充分にこの作品の魅力は伝わってきました。
とうとう今回のお話で最終回、待ちに待ったという感じがします。
前回の配信からかなりの期間が空いていますが
それでも 最終話まで描いてくれたことが嬉しい。
まず ブラック羽川と阿暦木の会話のシーンですが
こうして見ると2人の会話だけで成立していますね。
こうしてみると 演劇的な表現かな、とも感じました。
しかし、言葉が形を成し 阿暦木にぶつかる様な描写や
ブラック羽川の表情だけを視聴者に見せる等の
アニメにしか出来ない表現が多く見られました。
この世界にひきこまれていく自分を感じつつ、今後の展開が
判っているにも関らず気になる見事なシーンだったと思います。
そして忍が 影からニュニュっと出てきたシーンには
思わず「おおっ」と声をあげてしまいました。
そしてあの動き、あの動きは実写では無理ですよね。
あの動き自体を見せるということは映像技術で可能と思います。
しかし 非常な違和感を感じさせてしまう。
小さな忍がくるくると回転して一瞬で倒してしまうのは
見ていて爽快な気持ちになりました。
そしてブラック羽川も自分自身を消すために 判っていて
忍を呼び出したんですね。
これは 羽川なりの優しさを見た気がしました。
自分の鬱積した感情と忍の存在を気付かせる、まさに
一粒で2度美味しいグリコの様な 羽川の頭の良さを表現した
良いシーンだったと思いました。
猫並みに頭が弱い表現もありましたが、
あれはどこまで本当なのかな。
そして 「お人よし!」と声を揃えて言うシーン。
ここは良かったですね。
アロハおじさんがいなければ そこにいたメンバーは
あれほどの繋がりを持つことは出来なかったでしょう。
自分で勝手に助かる、これはカウンセリングの手法の一つである
カール・ロジャーズの来談者中心療法を思いだしました。
心の闇の部分は常に人間につきまとい、その闇と共に
生きて行かなければならない。
その闇を解決する手段は自らが既に知っている。
その闇を共有することにより、人と人はより深い繋がりを
持っていくことが出来るんでしょうね。
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