あやせも桐乃も 寂しがり屋でエゴが強いんですよね。
構って欲しい、そして自分の事を認めて欲しい。
桐乃にしてもあやせにしてもそれは同じ事ですね。
どっちが正しいとか正しくないとかではなく お互いのエゴを
ぶつけ合えるというのは なんだか中学生の青臭さを感じて嬉しく思いました。
大人になるにつれ、あやせの様に自分の理想・相手にこうあって欲しいという
願いを本人に直接ぶつけることに躊躇いを覚えてしまう様になります。
30過ぎたおっさんがあやせと同じ事をしたらどうなるのか?
頭のおかしな人扱いされてもおかしくはありません。
目の前の相手が全て、自分の理想の姿でいなければ許せない。
そんな幻想は 恋のひとつでもすれば簡単に消し飛ぶものだと思います。
前話の感想でも書きましたが あやせは自分の美貌に自信があって
みんなから大事にされてきたのでしょうね。
私の言う事を聞くのは当たり前、自分の事を見てくれないなんて
信じられないと 表には出しませんが思っているのかもしれません。
求めてばかりでは 駄目ですよね。与えていく事が大事なんだと思います。
そんな成長段階のギリギリ一歩手前である中学生達の本音のぶつけ合いは
遠い過去に失ってしまったものを思い出させてくれました。
恐らく 桐乃やあやせが高校生であったなら今回のお話は成立していなかった、
そんな気がしています。
テレビでいっていた事が正しいと思い込んでいるのも面白かったな。
大抵の物事には裏の側面もあるということには まだ気付けないお年頃なんですね。
権威がある人がこう言っていたからそれは正しい。
では 違う権威のある人が正反対の事を言い出したらどうなるか?
読書法の本とかでは 本を読む際には反対意見の本も読むべし、と
書かれている事もしばしばですが 要はプラス面マイナス面を見て
自分がどう思うのか?それが大事なんでしょうね。
話はだいぶ逸れましたが 桐乃・あやせと
対照的に描かれるのが 与えることの素晴らしさを分かっていると思われる
私の一押しキャラである田村麻奈美、彼女の出番はまだかー。
そして 沙織さんです、彼女達の姿を見るとホッとしますね。
包み込むような優しさを持つお二人です。
今回は麻奈美の出番が無くて寂しい限りです。
沙織さんが活躍してくれたのが 救いでしたよ、しょぼんとする黒猫を
さりげなく気遣う沙織さんの優しさは良いですね。
自分だったら 分かっていても桐乃にあんな事を言われたらガッカリします。
自分の立場を守ろうとして思わず口走ってしまったのかもしれませんが
かなり頭に来てしまいました。
自分の為に衆目の中 対戦に勝ちゲームをとってくれた、つい先ほどまで
一緒に楽しくコミケに行っていた友達のことを 手の平を返した様に
あんな言葉で言い放つ桐乃の人間性に疑いを持ちます。
しかし、この不器用さ、それが桐乃の魅力で兄が放っておけない理由の一つなのかも。
自分がいなくちゃ、自分がついていなくちゃ、そう思わせる成長段階の桐乃を
見守る 兄の妹へのあの偏愛ぶりが面白いですね。
一体何が彼をそこまで 突き動かすのか?
その理由らしきものが 今回ちらりと姿を見せました。
桐乃も兄に構って欲しかった、大事にしてほしかった、自分の理想の兄でいて欲しい。
桐乃もあやせも畢竟おなじことをしているんだと思いましたよ。
寂しがり屋でエゴが強い、そんな似た物同士の2人だから親友なのかもしれません。
このアニメは 感情を揺さぶるのが上手だと思います。
特にオタク歴の長い人には思う所が沢山あって語るには とても良い内容と思います。
巧く対立構造を使い、その仲介役である兄の頑張りに共感を覚えてしまいますね。
桐乃の兄は本当に良い奴ですよ。ツンデレ親父も今回良かったんじゃないかな。
いい年してツンデレとかどんだけ萌えさせる気だよ。
そんな訳で(どんな訳で?) 田村麻奈美さんが活躍してくれることを祈りつつ
次回の放送を楽しみに待ちたいと思います。
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