今は元気でいられると笑っている未来の自分がいるはずと信じて
今の状態を忘れない様に記事に書いておきます。
また、心配してくれている方もいるようですので正直に
現状の報告をさせて頂こうと思います。
始まりは背中痛、ちょうど背中の真ん中あたりが朝起きたら
立ち上がれない位に痛くなったのですよねー。
息をするのがやっとの状態で、時間と共に治まってくるのですが
昼間でも立っているのが辛い状態が続きました。
寝違えたのか、それとも筋を痛めちゃったのかな?と思っていたのですが
次の日の朝も同じ状態で、これはまずいとネットで原因が分からないかと
調べてみました、すると心筋梗塞の前兆、とか過度のストレスが原因とか
色々と書いてありました。
流石に心筋梗塞の前兆だとマズイなー、と思い近くの大学病院に行きました。
原因が分からないので、まずは若いお医者さんがどんな病気かをあたりを付ける為に
パソコンを見ながら色々と質問をしてきます。
そんなはずはないでしょ、とか時たま揚げ足を取る様なことを言ってくるので
カチンときて、私もこんな所で大人げないと思いつつも余裕が無いのか
その若いお医者さんに反論してシュンとさせてしまいました。ごめんなさい。
ということで、原因がやはり良く分からないので血液検査やレントゲン検査
CTスキャンでの検査など何だか精密検査になってきました。
その時CTスキャンを初めて経験したのですが、ああこれで輪切りに自分の身体の中身が
分かるのだと思うと凄く不思議だし、科学の進歩って凄いなーと他人事の様に思っていました。
結局、十二指腸潰瘍だと分かるのですが ピロリ菌がいたらガンの可能性もあるので
ピロリ菌検出の結果が分かる日時を指定されて やっと解放されました。
午前中くらいには会社に戻れるだろうと思っていたのですが、終わったのは夕方4時。
途中会社に検査が長引きそう、と連絡をしておいたのですが診察結果を報告し
酷く心配されながらもその日はそのまま自宅へ帰りました。
そして貰った薬を飲むと、驚く位に昨日までの症状が消えていました。
まるで魔法の様な出来事です、あんなに痛かったのがウソの様。
やったー、と小躍りしたくなるくらいに身体が楽になりました。
凄いなー、薬ってこんなにも劇的に効くのだ、と思い感心しきりでした。
と浮かれるのもつかの間、本当の悲劇?はここから始まるのでした。
私は普段、会社まで自転車で通っているのですが、その日は雨で
電車に乗り会社に行くことにしました。
そして、ギュウギュウの満員電車に揺られること数分で足が地に付いていない様な
感覚と頭がぐるぐると廻り風景がぐにゃりと歪み、全身冷や汗。
パニック状態に陥り次の駅のホームに降り、なんだこれ・・・という焦りと
これはマズイ状態になっていると絶望にも似た気持ちでホームの椅子に座りうなだれました。
それでも何とか会社に行こうとするのがサラリーマンの哀しいところなのかもしれませんが
もう一度電車に乗り込むとまた同じ症状が出て一駅ごとに休憩を入れる状態。
会社にかなり遅れると連絡を入れたのですが、結局数駅を数時間かけて
会社にたどり着くことが出来ました。
こうして身体の症状は一時的に去ったのですが、心の方が悲鳴を上げ始めました。
もう、どうなっちゃうの?自分・・・と非常に不安になりました。
確かに この時期は色々なプレッシャーが重なっていました。
でも自分なら大丈夫と過信していました。この程度の精神的なプレッシャーやストレスには
負けないと思っていたのです。周りの人間からも、本当に図太いし 何があっても
一人だけケロッと生き残るタイプだよね、と嫌みなのか褒め言葉なのか分からないことを
言われる様な人間ですが、ポキッと行くときはあっけないものですね。
近くに良い心療内科や精神科は無いかとインターネットで調べてみると
幸い自宅から数駅のところに都内でもかなり評判の病院があることが分かりました。
しかしこの手の病院に行くことに正直、かなり抵抗があったことは事実です。
通院記録が会社に知れると嫌だなと思いました。
診断結果によっては、デメリットも何かしらあるのだろうと感じました。
学生の頃に精神医学や心身医学を少し学んだこともあり、臨床心理士などに
大学の友人がなっていったのを見ている自分ですら心療内科や精神科の敷居は高いものでした。
しかし、そうは言っても この状態では社会生活を送るのに随分と支障が出ると思い
先日の十二指腸潰瘍の薬で劇的に体調が良くなったのも後押しして病院に行けば何とかなる、と
思い切って 病院に行ってみました。病院の周りを2周ほど ぐるぐるまわり雰囲気は良さそうと
感じました。心の病は通院に長い期間を要することが多いことを知っていたので
嫌な印象や雰囲気を受ける場所には通うのが嫌ですからね。
あとは、お医者さんとの相性の問題ですが これはもう運としか言えません。
ある人には良いお医者さんでも、ある人には相性が合わない最悪なお医者さんという
ことが特に精神科や心療内科の場合はあるんじゃないかと思います。
選ぶ権利は患者側にあるので、相性が合わなければ2度・3度病院を変えることになっても
仕方がないかな、と覚悟していました。
そんなことを思いながらも、エイヤっ!と病院の扉を開けると「あれ?」思ったより普通。
良い意味で普通でした、本当に近くの眼医者や内科と余り雰囲気が変わりません。
診察を待っている患者さんたちも普通の人達です、見た目には病人だと分かりません。
親子で来ている中学生や制服姿の女子校生やスーツ姿のサラリーマンなど
本当に一見普通の人です、しかし、ここにいるということは心に何か悩みを抱えているということ。
身体を怪我していたら見た目で分かることも多いと思います、血が出ていたり
痛みに耐えて苦しそうにあえいでいたり、熱で顔がほてっていたりと見た目で病気だ、けがをしていると
判断がつきます。心の病気って見えないんだという当たり前のことを再認識しました。
怪我をして血を流すという経験は多くの人がしているのでその辛さは分かります。
しかし心が血を流す経験は理解されることは少ないのかもしれません。
同じ痛みを経験した人にしか分からないものもあると思います。
そう考えると、こうして待合室で診察を待っている人達に妙な仲間意識が生まれてくるのを感じます。
皆、悩んでいるんだ・辛いんだ、一人で抱えきれない辛さを何とかしたいと思って
皆ここにいるんだよね、と今までに感じた事の無い感情に全身が包まれていくのを感じました。
皆、早く楽になれると良いね、と自分の事を棚に上げて感じている内に
名前を呼ばれ いよいよ診察です。
宜しくお願いします、と初対面のお医者さんは何だか近所のおじさんという感じの
雰囲気が柔らかい先生でした。そこで色々と自分のことを話して診断テストの様なものをして
自分の中にあるモヤモヤしたものを話て行くうちにちょっとスッキリしました。
今まで誰にも話したことが無いような悩みを打ち明けて行くうちに気持ちが楽になりました。
初診ということもあってか1時間以上診察して頂きました。
十二指腸潰瘍でこの薬を飲んでますとお薬手帳を見せたりもしました。
こんな時に、お薬手帳は便利ですね。ふむふむ、とこの薬はこうですね、と
他の病院で処方してもらった薬についても教えて貰い先生は知識も豊富の様子。
元々は大学の教授だったとのことでした。
そこで色々とアドバイスを受けたりしている内に、この先生ならこれからも長く付き合えそうと
感じていました。後で知ったのですがこの先生はこの病院の院長でかなり有名な方の様です。
初めての病院で、自分と相性の合う先生に出会えた事は非常にラッキーでした。
そして、待合室で名前を呼ばれてお金を支払い、薬局へ。
普通の風邪で近所の内科病院に行っているのと同じ様な流れです。
こうして1回目の通院で私の中にある精神科・心療内科への抵抗は無くなっていきました。
薬局で薬をもらい、なんだかドッと疲れたー、と感じながら自宅へ自転車にて帰りました。
緊張をほぐす為に缶ビールを近所のコンビニで購入し、家に着くなり1本ゴクリと飲んでしまいました。
確か食後に薬を飲むんだったと、今日貰った薬をゴクリと飲むと
あれれ、何だか頭の中にメンソールを塗った様な不思議感覚。スッキリする。
こうして文字にして頭の中にメンソールと書くと怖いですねw
そういえば、さっき飲んだ薬ってどんなものだったのだろう?とお医者さんと薬局で
大まかなことは聞いていたのですが詳しく知りたいと思いググってみると
アルコールを飲んだ後にその薬を飲んじゃダメと分かり焦りました。
泥酔状態だと呼吸困難になり死ぬこともあるとか、精神崩壊する場合もあるとか
本当かどうか怪しいのですが 急に怖くなりそのまま布団をかぶり寝ちゃいました。
ワイパックスという抗不安剤だったのですが、1mgを毎食後に飲むので
MAX規程の3mgの処方でした。
最近はワイパックス以外にも抗うつ剤を飲んでいます。
お医者さんから抗うつ剤の効果が出るまでに2週間くらいかかると思いますと言われました。
そういえば学生時代に3環系とかSSRIとか習ったなーと思い出しました。
最初に副作用が来て、後から効果が実感出来るなんて 抗うつ剤って不思議だな、と思います。
多分、最初に副作用が来るので嫌になって飲むのを止めちゃう人も多いのでしょうね。
私も最初は吐き気がしましたが数日で治まり、ちょうど言われた通り12日目で抗うつ剤の効果が
体験出来ました。朝起きると なんだか、気分がすっきりヤル気が出ています。
なんだか今日はちょっと違うぞ、とおおっ!と感動しました。
そんなこんなで、前期のアニメは殆ど見る事が出来ませんでした、見ても面白く感じなかったのです。
これは受け手の私の問題なのかもしれませんね、アニメを楽しむにも体調が大事なんだと感じました。
というわけで、前期は シンフォギアしか見続けることは出来ませんでした。
今期は 前期と比べて多くの作品を楽しく観る事が出来ています。感想を書くのは結構力が必要なので
気が向いた時にしか書けていませんが、好きなものを楽しく観れるのは良いですね。
早く薬を飲まなくても良い様になりたいですが、焦らずじっくりと治していけたら良いなと思います。
幸いにも仕事も続けていられますし、これ以上悪くならないように適当に頑張ります。
一時は突然訳も無く涙が出たり、イライラしたり食欲が無くて体重が激減したり
今も変な時間に目が覚めたりしていますが 何とかなると思って生きたいと思います。
あの背中痛は神様がくれた痛みだったのかもしれません、あのキッカケが無ければ
忙しさを言い訳にして更に症状が悪化してからの治療となっていたかもしれませんし。
仕事も続けることが出来なくなっていたかもしれません。
と、長くなりましたが 心配してくれてくれる方へのご報告と感謝の記事でした。
これからも 仲良くしてくれると嬉しいです。
サラリーマン オタク 日記 TOP
当時の自分は心の病気などの知識がなかったせいか、病院へいくという発想が起こらなかった為、実際に診察を受ける事はありませんでした。しかし今、知識を得た状態で振り返ると「あぁ・・・あの頃のあの症状はパニック症状だったんだなぁ」と理解できました。
当時の自分はその症状が何か分からず、その上やること全て嫌になってしまい学校も不登校になってしまいました。それでも家族、友人、学校の先生に支えられ一ヶ月近くの休みでなんとか学校へ行く事は出来るようになりました。
それでも学校にいる時は、自分の中でよく分からない物がグルグルと渦巻いて、気分が悪くなり吐き気が起こったり、意識が朦朧とすることが何度もありました。そのつど周りの友人が声をかけてくれたりして助けられました。
時間の経過と共に症状も回復していき、今現代に至るわけですが、振り返ると本当に自分は周りに支えられて生きてきたなーと実感しています。
もし周りに誰もいなければ、もしかしたら今も部屋の中に閉じこもっていたのかもしれません。
この文章を読んで、何が言いたいんだ?と思われてしまうかもしれませんが、ただもっちーさんの抱えている苦しみが理解できる人間が一人でも存在しているという事を伝えたかったんです。
長々とした文章を書いてしまい本当に申し訳ありません。
また機会があればゆっくりとお話したいです。
それでは。
一人じゃないと思えて嬉しく思えました。
そうですね、やはり私も多くの人に支えられているんだな、と感じます。
あんず。さんにも支えられていると感じていますよ。
また、あんず。さんとお酒を飲みながら語りあえる日が来るのを楽しみにしています。
元気になったら、またオフ会しましょう!
では ありがとうございました。
これは、僕のやっていることなので参考になるかはわかりませんが、嫌なことやストレスを感じたら空を眺めて見るのがいいかもしれませんよ。
とくに晴天の日などだったら気分も晴れてヤル気が起きますよ。
記事を読ませていただいてから、暫く考え込んでしまいました。
どうしてこの社会では、「善い人」が苦患しなければならないのだろうかと。
この記事は、忘れ得ぬ記録であるとともに、「皆さんは、こんな轍を踏んではいけませんよ」という、もっちーさんらしい「男気」の表れかなと思いました。
もっちーさんが体験された事は、間接的には(仕事などを通じて)知っています。
なので、想像はできますし、苦痛や辛労も(ある程度は)理解できるつもりです。
けれど、人は結局、自身が体験したことしか語り得ない。そんな気がしています。
自分自身の事を書いてみます。
以前のコメントで、軽い鬱状態になった経験があると書きました。
いちばん辛かった時期には、文字通り、何にも興味が湧かなくなりました。
湧かないどころか、外界からの刺激に耐えられない状態が続いたのです。
ニュースも見たくない、新聞や本も読む気がしない、お昼も食べる気がしない、という負の連鎖。
重度の脚気に罹ったときの脚の皮膚は、指で押しても弾力がなく、凹んだままになるといいます。
それと同じで、精神の弾力が全くなくなり、押しても反発すら感じないという無力感が、ずっと纏綿しました。
大好きだったアニメを「眺めて」も、まさに砂を噛むようで、何の感興も湧かず、もちろん感想記事なんて論外でした。
作曲家のシューベルトが、死の年、友人と食事をしている最中に、
「食べる物が毒のようだ」と叫び、いきなりナイフとフォークを投げ出したというエピソードを読んだことがあります。
そのときもう、彼は致命的なチフスに感染していたのです。
私もそうでした。周囲の事物が、視覚や聴覚から飛び込んでくる刺戟が、まるで毒のように感じられたのを、ありありと覚えています。心が耗弱するというのは、こういう事なのかと。
生来不眠気味なので、今でも眠れぬ夜は多く、真夏の寝苦しい季節には、ベッドサイドで読書をしているうちに夜明けを迎えてしまったことも少なくありません。
もちろん、そのまま出勤です。
酒好きなので、ついアルコールに頼る事もあります。ありますというより、圧倒的に多いですw
医学的に宜しくないのは知っていますが、それは医学の話であって、自分的には「まあいいじゃん」と達観しながら、何とかかんとかやり過ごしています。
年齢を経るにつれて、「こうあるべきだ」という頑なな思い込みが薄れてきたように感じています。
それは、退嬰ではなく、「こうでもいいのかもしれない」という選択の幅が拡がったのだと、ライトサイドな方向に解釈しています。
そして今は、日々、自分にこう言い聞かせています。
人は畢竟、自らに負荷をかける事によってしか向上できないのかもしれない。
だとしても、そのための努力や刻苦は、他の誰のためでもない、自分のために行っているのだと。ひいては、愛する家族のためなのだと。
人間万事塞翁が馬。
どうか、心から爽やかな朝を迎えられる日が来ることをお祈りしています。
生まれつきの厄介な病気があったということですが、今は治っているのでしょうか。
過去形なので大丈夫だと良いなと思っています。
また、良い事を教えて貰いました。
空を見ると良いのですかー、今度やってみたいと思います。思えば空を仰ぎ見るって近頃していませんでした。
ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
正直、今回の記事を書くことに少しためらいがあったことは事実です、しかし少数でも私と同じ轍を踏まないで済むことが出来る人がいるのならそれは嬉しい事だと思い記事を書くことにしました。
頑張り過ぎないように頑張るというのは難しいとことでこの加減は難しいものです。
一時期は3日寝ずに食べずに変な幻覚が見えるまで仕事をしても平気だった?のですが
もう、そんな無理が効く年齢でもなくなったようです。
調子がおかしくなってからは音に非常に敏感になり、耳に入る音が
耳障りで耐えられないなんて経験もしました。
本当に不思議です、人間てこんな風になるんだと思えてきます。
イライラしてしまう自分に自己嫌悪で更に落ち込む負のスパイラルですが、最近は考え方を変えてこれも良い機会だと思う様にしようとしています。
おっしゃるとおりに「これでいいのだ」と選択の幅を広げる心の持ち方を掴もうとしている最中であります。
SIGERUさんのお言葉が心に沁みました。ありがとうございます!
私事で大変恐縮ですが、持病の方は完治しています。
ただ、手術の関係で頭蓋骨が一部ないのと、頭に尖った物などが当たったらまず百パーセント即死ってこと以外は大丈夫です。
まぁ、物心ついた頃には説明されていたので僕自身気にしちゃいませんが。(笑)
なんか、空気重くしてしまってたらスミマセン。
まぁ、僕のように持病持ってても何変わらず平凡に過ごしている人もいるので、もっちーさんも自分のペースで持病と向き合ってみてください。
では、失礼しました。
なるほどー、持病は完治しているのですね。
よかったです!
教えて貰った空を見上げる気分転換方法を試してみました。
雲が形を変えていくのをみて、面白いなと思いましたし、気分が少し良くなりました。
私も ゆっくり自分のペースで生きて行こうと思います。
ありがとうございました!