感想を書く上で、ネタバレしていきますのでネタバレが嫌いな方は
これ以上読み進めない方が良いと思います。
私にとって ヱヴァンゲリオンは非常に思い入れのある作品でして
学生時代は欠かさずリアルタイムでテレビにかじりつき
OP曲の残酷の天使のテーゼを一緒に歌いながら 画面を食い入る様に見て、
暇さえあれば 繰り返し繰り返しビデオで観ました。
聖書から引用された用語や心理学用語などが次々と出て、知的好奇心を刺激される作品で
これはどういう意味なんだろう、と考えながらアニメを観るということを
意識付けさせられた作品となりました。
ヱヴァを衒学的に解説しようとした解説書などもいくつか発刊され
それを読んでは、こういう観方もあるのか、と驚きと興奮を覚えたものです。
そして、テレビ放送後に公開された映画も全て映画館に足を運び、おおー、と
毎度感嘆しながら観ていました。
そういえば、シンジの自慰シーンを彼女と一緒に観た時の気まずさといったらありませんでしたね。
今となっては、良い思い出です。
そして今回のQ。これは、私にとって中々に難解なストーリーですんなりと理解出来ません。
考えない方がより楽しめるのかもしれません。
しかし、前述した通り、ヱヴァ=考えて深読みして楽しめる作品と条件付けされている私は
考えてしまいます。現在の若者を扱ったものなのか、3.11に関連しているのか、
そうとも思えるし、そんなことは意図していないとも思える、万華鏡の様な作品です。
そして、
なぜ、巨神兵がヱヴァの前に映されたのか?その意味を自分なりに考えると
破壊と再生が繰り返される世界を描きますよ、という前置き的な意味があったのではないかと
思えます、が これも判断は視聴者に委ねられています。
作品に対する考察が楽しい作品として 今回もヱヴァは相変わらず
我々を楽しませてくれたと思いました。
恐らく、こうして感想を読んでくださっている方も他の方がどう感じたか?が気になって
読んでくださっていると思います。
Qは、あー面白かった、で終わる作品ではないのでしょうね、後を引く味わいがあります。
咀嚼し消化するには、時間と様々な他者の考えを
胃薬の様に取り入れる必要があるのかもしれません。
私もこれから他の方の感想を読んでみたいと思います。
この消化不良感、このもやもやから 誰かが救ってくれるのではないかと思いながら。
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