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2014年01月06日

非常識な二級建築士 合格方法!

みなさんお久しぶりです。約半年ぶりでしょうか?
今まで何をしていたかと言うと二級建築士の勉強をしていました。

そして、ようやく今年 二級建築士の試験に合格したのです。
合格まで2年かかりました。二級ごときで2年もかよ、と思う方も多いかもしれませんね。
はい、私は2年かかりました。学科は1回で合格出来たのですが、製図は2回受験しました。
正直舐めてました、製図は何年も実務で描いていたので楽勝と思っていたのですが甘かったです。
初受験の平成24年度製図試験では合格を確信していました、
資格学校の講師からも太鼓判を押されていましたしね。
しかし、合格発表のホームページには私の受験番号は無く、ランク2の不合格通知ハガキが届きました。
階段2個書いたのに何で?1個のやつが大量合格!?意味不明!意味不明!意味不明!
何故落ちたのか? 今となれば拙かった点が分かりますがその時は良く分かりませんでした。
そこからは、本当に先の見えないトンネルの中を歩いている様な気持ちになりましたよ。
何をどうしたら、合格できたのか?分からないのですから当然です。
そこで 今回この記事を書くにあたり私の様な人がいなくなれば良いな、という思いで書きました。

■近年の二級建築士試験の傾向について
最初に直近の二級建築士試験の傾向からお話したいと思います。まずは敵を知る所からですね。
ちょうど私の受験した平成24年から新試験制度となり、
だいぶ試験内容の趣きが変わったと言われています。
資格学校の分析では過去問の類似内容からの出題が大幅に減り、
以前一級建築士の試験で出された問題が出されていたり、
一級でも出ない様な問題が出たりと突然の難化傾向となりました。
とはいえ、建築士試験は相対試験ですので2年連続で合格点の引き下げが行われました。
ちなみに新試験初年度の平成24年は33%、平成25年は28.3%の学科合格率です。
こう書くと意外と国家資格の割に合格率高いな、と思われる方が多いかもしれませんね。
しかし、学科試験をパスしただけでは建築士合格となりません、学科は予選みたいなものですね、
製図試験を受験することが出来るだけです。製図試験で更に半分程度に絞られるのです。
近年の最終的な合格率は15%程度と思います。
(製図からの再受験組を含めると5%程度上乗せされます)

■合格率だけでは測れない建築士試験の難易度
先ほど合格率の話をしましたが、建築士試験は単純に合格率だけでは
難易度が測れない試験かもしれません。
まず、受験するためのハードルが結構高いのです。
基本的には、建築の知識がある人しか受験することが出来ない試験です。
大学で4年間建築を学んだ後に受験するかたが多いですね、4年間学んで更に試験勉強をするのです。
(専門学校で2年間集中的に学んだ方、プロとして実務経験7年以上という方も中にはいらっしゃいます)
合格までの必要勉強時間を考えると相当なものになるのは、ご理解頂けると思います。
二級建築士合格に必要な勉強時間は1000時間程度と言われていますが、受験資格を得るのに更に
数千時間費やしている人も多いと思います。設計ミス、監理ミスで死人が出る可能性があるのですから
そんなに簡単に資格を認める訳にはいかないですよね。
誰でも受験可能な試験と比較しスタート地点の受験資格を得るまで相当な勉強を必要とするのですよ。
また、かなりの割合で勤務している会社からプレッシャーをかけられて受験する方がいる気がします。
合格しなくては社内での自分の立場が危うくなる、昇進にも影響する方も多いのではないでしょうか?
つまり、必要に迫られて受ける人が多い受験生の本気度が高い試験なのではないかと思うのです。
合格したい!合格しなければならない!という気持ちが強い人が多いなかで、合格を勝ち取らなければ
ならないのですから必然的に難易度は上がりますよね。
よく合格率で資格の難易度を表したブログなどがありますが、鵜呑みにしてはいけません。

■建築士受験対策 資格学校の実情
製図試験に関しては殆どの人が資格学校に通い勉強します。
製図は独学では勉強しにくいのですよ。第三者のチェックと指導が必要なのです。
これが一番いいと思って図面を書くのですから、自分で自分の欠点はなかなか気づけないものです。
そんな受験生の事情を知って、足下を見ているのかもしれないのですが
とにかく、他の国家資格と比べて資格学校の授業料が高い!
本当に驚きます、恐らく他資格と比べ2倍以上するのではないでしょうか。
半年間くらいの通学期間で授業料50万程度なのですよ。
私は100万程度 資格学校に支払いました。これは笑えないです。
安い講習や通信講座もありますが、合格者の割合的には かなり少ないのではないかと思います。
やはり、総合資格と日建学院がダントツで合格者を輩出している現状です。
この2校が建築士試験での主な資格学校です。
私は初年度日建学院、2年目総合資格に通いました。
ですので、この2校の良い所+自分で考えた勉強法を後ほど紹介していきます。
一般的な勉強の仕方からは外れるのかもしれませんが、合格することだけを考えて紹介します。
どうせ建築士は一生勉強が必要なのですから、資格は効率的に取ってしまいましょう、という考えです。
(偉そうにこんな事を書いてますが、ただの二級合格者の一意見です。
一笑に付すのもよし、参考になるところだけ参考にするのもよしです)

さて、前置きが長くなりましたが 私のように合格するまで何年もかけて
お金を無駄にしない様にするためには、どうしたら良かったのでしょうか?
以降自身の反省も込め、またこうして折角記事を読んでくださる受験生の
参考になればと思い書かせて頂きます。

■ポイント1:「今年受かると決めること!」 コレとても大事です。

私の場合、初年度はこの気持ちが足りなかった様に思います、本気度が足りませんでした。
学科試験の合格で、気を良くして完全に浮かれていました。
前述しましたが、2次試験である製図試験に合格して初めて二級建築士です。
皆、合格したくて受験するのです、落ちたいと思って受験する人なんていないのです。
特に製図試験ではこの気持ちが大事だと思います。上位53%程度しか製図試験は合格しません。
2年目、3年目の人も混じっての上位53%の相対試験です、
合格するには他の受験者よりも抜き出るしかありません。
設計条件をミスせずに採点官に自分の図面を見せつける、アピールする力が合格に繋がると考えます。
そこで、今年受かる、合格するという気持ちは自然と図面に表れるのではないかと思うのです。
今年で最後にする、合格するという気持ち、これが最後のちょっとした所で効いてきます。
自分に言い訳しない、逃げない、コレ大事です。

■ポイント2:満点を狙わない!重箱の隅はつつかない!

相対試験だと言いましたが、満点を取る必要はありません。合格基準点をクリアすれば良いのです。
ギリギリでも合格は合格、不合格か合格かの2つにひとつしかないのです。
満点を取ろうと思ったら、膨大な勉強時間と能力が必要となります。
また、特定の科目に固執して勉強するのもまずいと思います、
なぜなら科目ごとの足切り点があるからです。
他の科目がすごく良くできても1科目足切りに引っ掛かれば不合格となります。
これは、製図試験にも言えることです、ある程度の妥協は必要です。とにかく完図させること。
こだわりすぎてエスキスに時間がかかりすぎてはいけません。
製図試験に合格するには作図3時間半で書く実力は最低限必要と言われています。
そうすると残り1時間半がエスキスにかけられる時間です。
平成24年度の製図試験会場では、その1時間半を過ぎた時点で
周りを見ると殆どの人が作図に入れていませんでした。
こだわりすぎては未完成になる、かなりの人がそう考えたと思います。
そこで見切りでも作図に入れたかどうか?
1面でも未完成ならその時点でランク4、絶対に合格はありえません。
作図内容に関する戦略も必要です。何をどこまで書くのか?事前に決めておきましょう。
時間が余ったらここまで書き込む、と優先順位とこの段階ではここまで書くと決めます。
優先順位を決めておかないと立面図の屋根の書き込みをしていて時間切れ、窓をひとつも書いてない
なんてことになりかねません。
また、矩計図は日建学院の模範回答の様な細かい作図をする必要は無いと思います、
総合資格の模範回答の矩計図は かなりすっきりとしています、それでも合格するのです。
どちらが早く書けるか、答えは明確です。
(矩計図に関しては試験元も回答例としての作図を示していません)
それでも限られた時間で勝負する試験で自分を不利な立場に追い込みますか?

■ポイント3:いきなり過去問!テキストを読む前に、一度通して過去問から勉強する。

ここが一般的な試験勉強法と、かなり異なるところとなります。
恐らく資格学校でもこんなことは教えていないと思います、
少なくても私は教わりませんでした。
自分なりの方法ですが、効率が良いと思った方法です。
過去問の比率が低くなったとは言え、過去問攻略なくして合格は ほぼありえません。
もしかしたら出題されるのでは?という問題を勉強しようと思ったら、相当時間がかかります。
やはり過去問を勉強するのが一番効率が良いと思います。
そこで、テキストを勉強してから過去問を勉強するというのが一般的かと思いますが
私がお薦めするのは「いきなり過去問から勉強!」
最初はちんぷんかんぷんですが、とにかく一度過去問をやってしまいます。
それからテキストを読む、すると力の入れ方がわかると思います。過去繰り返し問われているところを
優先的に覚えていくという効率の良い方法が取れます。
あとは、本番の試験までにどれだけ過去問を回せるか?が大事です。
天才以外は覚えるためには繰り返すしかありません。
(ちなみに凡人の私は全科目10年分を5回程度 繰り返しが必要でした)
過去問を回す際の注意点ですが、連続して同じ問題を解くのではなく
一日後、一週間後、一ヶ月後と頭に入れるタイミングをずらすと記憶に定着しやすいと思います。
いつ解いたのかをメモしておくと良いですね、問題を解いた日を記入し間違えたら×
あっていたら○をつけておきましょう。

■ポイント4:一枝を大切に!どうしたら正しい、間違えの枝になるか?考える!

過去問の回答番号を覚えても何の力になりません。
一度、過去問を通して勉強したら テキストを勉強しましょうと言いました。
さて、2回目の過去問勉強法です。
問題→テキスト→問題→テキストの繰り返しを出来るだけ細かく切って行いましょう。
アウトプット・インプットを高速回転させます。
さて、それが全科目終わり3回目の過去問勉強法方ですが テキストは横に置いておいて
ひたすら過去問を回します、わからないところだけテキストを見ます。
今度は一枝一枝にこだわり どうしてこの枝は正解なのか?過去問を味わい尽くしましょう。
どの様に語句や数字を直したら正しい枝となるのか?
逆にどうしたら誤りの枝となるのか?を考えながら過去問をやっていきます。

また直前期の学科勉強方法ですが
私の場合は直前期には正しい枝しか頭に入れないと決め、誤りの枝を正しい枝となるように
過去問題集の誤りの語句に二重線を引いて消し 正しい語句に直し、それをひたすら読んでました。
その際に過去問題集を汚したくないのでノートに書いたり、
マーカーを引きまくって綺麗にまとめないと落ち着かない人もいるかもしれませんが、
時間の無駄な様な気がします。どうしても書かなくては気が済まないのなら
時間がもったいないのでコピー機を使い問題をコピーしましょう。
書き込んで汚れるのが気になるなら問題集をもう一冊買ったほうが、良いと思います。
個人差はあるかもしれませんが、手で書くよりも目を使い繰り返し読んだほうが覚えられると思います。
また、直前期はフリクションのマーカーで出来なかった問題をマークし、出来るようになったら
消して行く方法も効果的です。自分が不得意な問題がどれなのかをマーキングし
それを集中的に解くのも良いと思います。
不得意な問題を書き出す人もいますが、個人的には時間が勿体無い気もします。

■ポイント5:小さな試験テクニックを大事に!先人の知恵を活かそう!

・法令集の付箋に関して・・・私は苦手な問題についてすぐに法令集をひけるように
剥がせる付箋を上側に貼りそこに何の項目なのか書きました。
本番試験では試験官が試験中に法令集のチェックに廻ります。
その際に何名か同じ教室で法令集に糊で貼り付けた表を剥がす様に指示されていました。
インデックス程度に付箋を貼るのは、大丈夫でした。
万一指摘されても剥がせる付箋ならすぐに対応出来ます。

法規を早く解きたいのに、なかなか試験官が法令集をチェックしにこない場合は
手を挙げて早くチェックして欲しい旨を伝えると良いでしょう、待っていては時間の無駄です。
私の場合は手を挙げて優先的に法令集チェックをしてもらってから法規に臨みました。

・サプライズに驚かない・・・試験元は毎年のように受験生を揺さぶりにかけます、
落とすための試験ですから当たり前と思って いちいち動揺しないことが大切だと思います。
平成24年度は建築史がいきなり2問出題されました、午前の最初のページをめくった途端に
溜息をついた人も多かったと思います、私は建築史は完全に捨てていました。
覚える範囲が多い割には点数に結びつかないと思ったからです。
多くの受験生は建築史は捨てて受験に望みます。
そこでいきなり新試験制度となり2問出題、動揺しまくった人も多いのではないでしょうか?
また、同年の製図試験では階段2個のサプライズ(?)資格学校の練習問題の多くは
2つ設ける必要は無い、という条件でしたが、本試験では逆に2つ設けなさい、と来ました。

・図面のメリハリについて・・・シャーペンは0.5のBで一本勝負と日建学院では教わりましたが
どうしても図面にメリハリがなくなります。シャープペンを持ち変える数秒を惜しむよりも
矩計の断面線は濃くはっきり0.9の2Bで、窓枠は0.5のBで、その他は0.7の2Bでと
書き分けたほうがメリハリが効いて図面のアピール度が増しますと総合資格の講師に教わりました。
(2BかBかなどは筆圧に個人差があるので講師に相談したら良いと思います)
あと、立面図の屋根の枠線は0.9で書くとメリハリついて良い感じに仕上がります。

・製図試験前には、整体やマッサージには行かない。揉み返しでバキバキになる可能性があります。
本番で思うように製図出来なかったら大変です、リスクになるものは避けましょう。

・会場前で配っている三角枕はもらっていきましょう・・・何なのあの三角のダンボールと思った人も
いるかと思いますが、製図版の足の位置によって机の縦幅に対応出来ないときがあります。
その際は少しふにゃふにゃしますが、無いよりましです、三角枕が活躍します。

・製図するときには常に時間を意識・・・当たり前すぎるのですが、面倒でやらない人も
結構周りにいました。
自分の作図レベルを知っておく、徐々にタイムが縮まると
製図が楽しくなってくる等のメリットがあります。
学科に関しても、時間を意識したほうが良いかもしれませんね。単純に時間と問題数を割ると
およそ一問あたり3分位しか解答時間は無いと思います。

・そのほかの受験のちょっとしたコツは、先輩や講師に雑談から聞き出すのも手かと思います。

■最後に個人的な意見:日建学院か総合資格か?迷った時は?
個人的には総合資格をおすすめします、学科は日建学院も良いと思いますが、製図に関しては
総合資格一択だと両方の学校に通い感じました。
総合資格では、システマチックにエスキスの方法・手順から問題文のマーキングの仕方まで
丁寧に教えてくれます。課題一問一問に対して、その問題に対しての考え方のコツを教えてくれました。
総合資格では、必ず講師は事前に自分なりのエスキスを行い授業に望みます。
毎回、講師の考えたエスキスも学校の模範回答例と一緒に配ってくれました。
2つのパターンを生徒は覚えられるのです。一粒で2度美味しい状態ですよ。
また、講師に対しての講習も定期的に行われていて、平均的な講師のレベルは高い気がします。
対して、日建学院は自分である程度できる人なら良いかもしれませんが、ほったらかしでした。
中には良い講師も日建学院にいると思いますが、少なくても私を教えてくれた講師は
時間になったらサッサと帰る(質問しにくい)、エスキスの方法は手順すら教えてくれませんでした。
生徒が勝手に書いて来て、それにAやらBやら何の基準か分からない評価をするという具合です。
両校に通った経験から、比べると内容に雲泥の差が感じられてしまったので、
すみません!日建学院さん・・・
更に総合資格の講師は本年度の課題に対して分析が明確でした。
講義の中で角地出されたらレストランは角地側配置、菜園は南に配置と何回も言っていたのですが
見事に予想が当たり、本番では何の迷いも無くエスキスがまとまり、過去最高の作図が出来ました。
図が浮き上がって見えてきました。

製図は多く書いたものが有利になります、出来るだけ時間をつくり製図をしましょう。
例えば宿題2パターン+過去問の製図までやる!という具合に決めちゃいましょう。
宿題だけやっていたのでは他の受験生と同じレベルです。
上位半分に入らなければ製図試験は合格出来ません。
人と同じことをやっていたのでは、ボーダーラインだと思います。
今年も木造の課題が出ることが予想されますが木造の場合は矩計図をまず攻略してください。
また、矩計を35分位で書ける様になったらしめたもの、ゴールデンウィークまでは
矩計を繰り返し書いて体に叩き込む感じで頑張ってみてください。
自信が付き、図面を書くのが楽しくなってきます。
また、ちょっとしたスキマ時間に、過去出された課題のエスキスの
別パターンをつくってみるのも良いと思います。
同じ課題でも道路付けを変えて見ると良いです。これを繰り返すとエスキスが早くなります。
学科が国語算数理科社会なら、製図は体育に近いと思います。練習量が最後にモノを言います。

では、是非とも合格に向けて頑張って下さい!応援しています!

サラリーマン オタク 日記 TOP
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posted by もっち- at 00:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 建築士試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする